塙保己一(はなわほきいち)
江戸時代の盲目者塙保己一(1746-1821)は7歳の時に失明し、15歳で江戸に出て雨富検校の弟子になりました。その後、賀茂馬淵らのよき学者に指導を受け国学を研究し、寛政5年(1793)に幕府に願って和学講談所を設けました。また、全666冊にも及ぶ国書「群書類従」の編纂刊行者としても有名です。盲学でありながら国学者としての実業は、わが国の国学史上に大きく貢献しました。
塙保己一記念館
昭和42年開館。館内では、「群書類従」とその版木をはじめ、古文書など約200点を展示し、その業績を紹介しています。また、生涯大切に持っていたといわれる母手縫いの巾着をはじめ多くの遺品も展示されています。それらの遺品及び関係資料は、県の文化財に指定されています。
- 開館時間9:00-16:30
- 休館日 月曜日、年末年始
- 入館無料
- 0495-72-6032
塙保己一旧宅
塙保己一が生まれてから15歳で江戸に上るまでの幼少期を過ごした家で、国の史跡に指定されています。建物は木造2階建て、屋根は入母屋造り、カヤ葺で、ほぼ旧観が保たれています。この地方によく見られる一般的な農家で、全体的な造りは簡素です。(国指定史跡)